猫
猫
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写真家・エッセイストとして独自の視線を貫いてきた武田花による、モノクロームの猫写真集。
東京の下町や路地裏、墓地、家のベランダ、スナックの店先──都市の片隅に身を置く野良猫や飼い猫たちを、少し距離を保ちながら静かに写しとる。
写っているのは、可愛らしさよりも、むしろたくましさと警戒心。
鋭い眼差しの猫たちは、レンズの向こうの作者をどこか疑うようにも見える。その緊張感が画面に独特の空気を生み、いわゆる“癒し”の猫写真集とは異なる佇まいを形づくっている。
歩けば猫に出会い、変な人に声をかけられ、不思議な場所にまぎれこむ。
「こうやって暮らしていくって幸せだねえ。」
そんな言葉がふと滲むように、猫と街と記憶が重なっていく。
巻末にはエッセイ12篇を収録。
猫や犬の話、自身の記憶、日々の断片を、飄々と、しかし確かな温度で綴る文章は、写真と響き合いながら読者の中に余韻を残す。
[タイトル] 猫 TOKYO WILD CATS Photographs BY HANA TAKEDA
[出版元] 中央公論社
[出版年月日] 1996年4月7日(初版)
[ページ数] 頁付きなし
[大きさ] 約212*265*18mm, 874g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] ネコ
[著者・編者等] 武田花/著、大谷義智/クリエイティブディレクション、魚友敬正/デザイン、志賀涼子(MODA)/デザイン
[印刷] 大日本印刷
[ISBN] 4120025594
[状態] 中古 【7】並上(透明カバー縮み)
[付属品] 透明カバー、帯
[掲載本] ー
[関連展覧会] ー
武田花(たけだ・はな)1951年10月31日–2024年4月30日
1951年10月31日、東京都出身。日本の写真家・エッセイスト。本名同じ。
父は作家の武田泰淳、母は随筆家の武田百合子である。
立教女学院中学校・高等学校に在学し、寄宿舎生活を送った。高校卒業後、父に買ってもらったペンタックスSVをきっかけに写真学校へ進学するが、まもなく退学。その後、東洋大学に進学した。学生時代から卒業後にかけて、出版社、弁当屋、病院、鰻屋、喫茶店、水商売など多様な職を経験している。
大学卒業後もアルバイトを続けながら野良猫を撮影し、1980年に初写真集『猫町横丁 駄猫・雑猫グラフィティー』を刊行。1986年に初個展「猫のいた場所」を開催し、翌1987年刊行の『猫・陽あたる場所』によって広く知られるようになった。1990年には写真集『眠そうな町』により第15回木村伊兵衛写真賞を受賞。以後、写真集の発表と並行してフォトエッセイも多数執筆し、写真と言葉を往還する独自の表現を確立した。代表的な写真集に『猫 TOKYO WILD CATS』『SEASIDE BOUND』『猫・大通り』などがあり、エッセイ集に『煙突やニワトリ』『カラスも猫も』『猫光線』『猫のお化けは怖くない』などがある。
母・百合子の著書『富士日記』の舞台となった富士山麓の別荘「武田山荘」を受け継ぎ、山荘の一部を暗室として使用していたが、2006年に老朽化のため解体した。2005年には父・泰淳の資料を日本近代文学館へ寄贈している。
2024年4月30日、甲状腺疾患のため東京都内の病院で死去。72歳。
主な被写体は猫と、時代から取り残されたような町並み。モノクロームによる静謐で緊張感のある作風で知られる。
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