交尾
交尾
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日本の動物写真の草分け的存在、岩合徳光による作品集『交尾(Mating Behavior)』。本書は、哺乳類や爬虫類をはじめとするさまざまな動物たちの繁殖行動に焦点を当て、その決定的瞬間を克明に記録した写真集。
本作では、生命の源である「交尾」という営みを、センセーショナルにではなく、あくまで自然の一場面として淡々と写し出している。
大自然の中で本能のままに生きる動物たち。その姿からは、種をつなぐ力強さと、抗いがたい生命のリズムが伝わってくる。一方で、ページをめくると動物たちの愛らしさに思わず頬が緩み、出産の場面では命の誕生に胸を打たれる。科学的記録でありながら、どこかユーモラスな視点が滲むのも岩合徳光ならではの魅力である。
子ども向けの体裁を取りつつも、凝った装丁と質の高い印刷は現在見ても際立っており、当時の出版文化の水準を感じさせる一冊。
なお、編集助手として参加していたのが、後に『世界のネコ歩き』で知られる動物写真家の岩合光昭。彼は「サイの交尾の写真が今も記憶に残っている」と語っている。
動物の営みをまっすぐに見つめた、記録性とユーモアを併せ持つ異色の写真集。
[タイトル]交尾
[出版元] ノーベル書房
[出版年月日] 未確認
[ページ数] 222 頁
[大きさ] 約30.0×21.3×1.0cm
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] コウビ
[著者・編者等] 岩合徳光/著
[印刷] 未確認
[ISBN] なし
[状態] 中古 【6】並上~並(函にヤケ有り)
[付属品] 函
[掲載本] 確認中
[関連展覧会] なし
岩合徳光(いわごう・とくみつ)1919–2007
1919年12月18日、北海道釧路市生まれ。
日本大学経済学部中退後、カメラ機材店勤務や軍需工場勤務を経て、1941年に中国・大連日日新聞社へ入社。その後、毎日新聞東京本社編集局に勤務し、「毎日グラフ」で動植物特集を担当したことをきっかけに本格的に動物写真を撮り始める。1960年、富士プロフェッショナル写真賞(富士フィルム主催)を受賞。息子は動物写真家の岩合光昭。
2007年2月12日死去。
