死 Death in Nature
死 Death in Nature
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日本の写真家 宮崎学 による作品集『死 / Death in the Nature』は、自然の中で繰り広げられる「生と死の循環」を主題とした異色の写真集。
ニホンカモシカ、ニホンジカ、タヌキといった野生動物の死を、発見から分解、そして大地へ還るまでの過程として丹念に追い、季節ごとに異なる生物たちの関わりを克明に記録している。
腐敗し、虫や動物に食され、やがて痕跡すら消えていく過程は、死が終わりではなく次なる生命の始まりであることを静かに示す。鳥は体毛を巣材として運び去り、微生物は残された有機物を分解し、すべては土へと還元される。その連鎖は、人間の死生観とは異なる自然の摂理を浮かび上がらせる。そして、宮崎は「死は生の出発点である」という認識へと至る。
本書は、目を背けがちな「死」を真正面から見つめることで、生命の循環と自然の秩序を再考させる一冊。
●1995年 日本写真協会年度賞受賞作品
[タイトル] 死 Death in Nature
[出版元] 平凡社
[出版年月日] 1994年11月20日(初版)
[ページ数] 82頁
[大きさ] 約265*259*15mm, 801g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] シ
[著者・編者等] 宮崎学/著、江島任/デザイン
[印刷] 東京印書館/印刷、和田製本/製本
[ISBN] 4582529364
[状態] 中古 【6】並上~並(カバー天地少ヨレ
[付属品] 帯の切れ端(全体の1/6程度)
[掲載本] -
[関連展覧会] -
宮崎学(みやざき・まなぶ )1949-
1949年、長野県伊那谷生まれ。
精密機械会社勤務を経て独学で写真家となり、自然と人間の関係を主題に活動。「自然界の報道写真家」を自称し、哺乳類や猛禽類を中心に野生動物の生態を記録し続けている。
自作の赤外線センサーや小型ストロボを組み込んだ無人の自動撮影装置を用い、人の目では捉えにくい動物たちの行動や生の営みを克明に可視化。代表作『けもの道』や『フクロウ』では、野生動物の行動やコミュニケーションを詳細に記録し、高い評価を得た。
1978年『ふくろう』で絵本にっぽん大賞、1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、1990年『フクロウ』で 土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会賞年度賞および講談社出版文化賞を受賞。
2013年に IZU PHOTO MUSEUM にて個展「宮崎学 自然の鉛筆」を開催、2016年には カルティエ現代美術財団(パリ)のグループ展に参加、2021年には 東京都写真美術館 にて個展を開催するなど、国内外での発表を続けている。
また、森林開発や環境変化に伴う野生動物の生態変化を「シナントロープ(人間依存生物)」の視点から捉え、現代社会と自然の関係に警鐘を鳴らす。写真を通して動物の視点から人間社会を見つめ直すその姿勢は、ドキュメンタリー写真の枠を超えた独自の領域を切り拓いている。
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