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宮崎学 / MIYAZAKI Manabu

けもの道 Animal Paths

けもの道 Animal Paths

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けもの道は、写真家・宮崎学が1976年から約1年半にわたり、長野県・中央アルプスの山中に自動撮影装置を設置し、野生動物たちの営みを記録した写真集。

人の気配を排した無人カメラによって、「けもの道」を山頂から麓まで追い続け、四季の移ろいの中で現れる動物たちの生の姿を捉えることに成功している。警戒心が強く、出会うことすら困難な日本の野生動物を相手に、長い時間をかけて待ち続けることでしか得られない決定的な瞬間が積み重ねられている。

そこに写るのは、派手さとは無縁の、しかし確かに息づく命の連なりである。雪に覆われた森、芽吹きの季節、湿り気を帯びた土の匂い——日本の自然のリズムの中で、動物たちは静かに、したたかに生きている。

本書は単なる動物写真集にとどまらず、人間の視線から切り離された自然の時間を提示する試みであり、日本の風土と生命の関係を深く問いかける記録でもある。野生動物撮影における技術的革新とともに、「待つこと」によってしか見えてこない世界を提示した一冊。


[タイトル] けもの道 Animal Paths
[出版元] 共立出版
[出版年月日] 1979年6月1日(初版)
[ページ数] 頁付きなし
[大きさ] 約217*305*15mm / 900g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] ケモノミチ
[著者・編者等] 宮崎学/著
[印刷] 新日本印刷/印刷
[ISBN] 00728182401371
[状態] 中古 【6】並上~並(帯:背でふたつに分割切れ、カバー:天少ヨレ)
[付属品] 帯
[掲載本] -
[関連展覧会] -


宮崎学(みやざき・まなぶ )1949-

1949年、長野県伊那谷生まれ。
精密機械会社勤務を経て独学で写真家となり、自然と人間の関係を主題に活動。「自然界の報道写真家」を自称し、哺乳類や猛禽類を中心に野生動物の生態を記録し続けている。

自作の赤外線センサーや小型ストロボを組み込んだ無人の自動撮影装置を用い、人の目では捉えにくい動物たちの行動や生の営みを克明に可視化。代表作『けもの道』や『フクロウ』では、野生動物の行動やコミュニケーションを詳細に記録し、高い評価を得た。

1978年『ふくろう』で絵本にっぽん大賞、1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、1990年『フクロウ』で 土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会賞年度賞および講談社出版文化賞を受賞。

2013年に IZU PHOTO MUSEUM にて個展「宮崎学 自然の鉛筆」を開催、2016年には カルティエ現代美術財団(パリ)のグループ展に参加、2021年には 東京都写真美術館 にて個展を開催するなど、国内外での発表を続けている。

また、森林開発や環境変化に伴う野生動物の生態変化を「シナントロープ(人間依存生物)」の視点から捉え、現代社会と自然の関係に警鐘を鳴らす。写真を通して動物の視点から人間社会を見つめ直すその姿勢は、ドキュメンタリー写真の枠を超えた独自の領域を切り拓いている。

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