犬の時間 いぬのとき
犬の時間 いぬのとき
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森山大道による作品集『犬の時間 / Inu no Toki』。1995年に刊行された一冊で、1964年から1983年までに撮影された〈東京〉〈ニューヨーク〉〈沖縄〉の写真群を再構成した、90年代の森山を語るうえでも見逃せない写真集。初期代表作『にっぽん劇場写真帖』以降のイメージを軸にしながら、異なる都市と時代の断片が交錯する編集によって、森山大道という写真家の視線そのものが浮かび上がってくる。
タイトルにある「犬」は、路上をさまよい、嗅ぎまわり、都市を彷徨する自身の姿を重ねた森山の重要なモチーフでもある。荒々しくざらついた粒子、光と影の強いコントラスト、偶然と衝動を抱えたスナップの連なりは、都市の熱気や不穏さ、時代の空気まで写し出していく。東京の雑踏、ニューヨークの街角、沖縄の路地が混ざり合うことで、場所の差異を超えたひとつの“犬の時間”が立ち現れる。
巻末には26歳から45歳までの年代記を日英併記で収録。さらに別冊付録として、中平卓馬との対話冊子が添えられており、写真史的な資料としても興味深い内容となっている。
未発表・未刊行作品を含む構成、1500部限定。初期から中期にかけての森山大道のエネルギーを、あらためて一冊で体感できる充実した作品集。
[タイトル] 犬の時間(いぬのとき)/ Inu no Toki
[出版元] 作品社
[出版年月日] 1995年12月10日(初版)
[ページ数] 350頁
[大きさ] 約 180*265*29mm / 1,258g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語、英語
[タイトルよみ] イヌノトキ
[著者・編者等] 森山大道/著、川畑直道/デザイン
[印刷] 図書印刷/印刷・製本
[ISBN] 4878932422
[状態] 中古 【6】並上~並(
[付属品] 別刷り冊子「中平卓馬との会話」
[掲載本] -
[関連展覧会] -
森山大道(もりやま・だいどう)1938‐
1938年、大阪府生まれ。日本写真を代表する写真家。
岩宮武二、細江英公のもとで経験を積み、1964年に独立。
1967年、「にっぽん劇場」シリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞し、翌年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加。高コントラスト、粗粒子、ブレを伴う大胆な表現は“アレ・ブレ・ボケ”と称され、戦後日本の写真表現を大きく更新した。
新宿や大阪、横須賀、旅先の都市風景などを舞台に、路上の断片、人々の気配、欲望と孤独が交錯する世界を一貫して撮り続ける。代表作に『にっぽん劇場写真帖』『狩人』『写真よさようなら』『光と影』『犬の記憶』など。写真集という媒体そのものを重要な表現の場とし、膨大な刊行物を通じて独自の世界を築いてきた。
国内外での評価も高く、サンフランシスコ近代美術館、カルティエ現代美術財団、東京都写真美術館などで大規模個展を開催。
2012年ICPインフィニティ賞生涯功労賞、2018年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、2019年ハッセルブラッド国際写真賞、2020年朝日賞を受賞。
現在も第一線で活動を続けている。
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