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斎門富士男 / SAIMON Fujio

上海人 Shanghai-jin

上海人 Shanghai-jin

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急速な変貌の只中にあった上海を舞台に、都市の日常と人々の生の感触を写し取った写真集『Shanghai-jin』。

撮影前、作者が思い描いていたロマン化された上海のイメージは、現実の街に足を踏み入れた瞬間に裏切られる。湿った空気に混じる食べ物の匂い、足早に行き交う人々、路上に溢れる混沌。スリや値段交渉、腹を壊すほどの安い食堂——それらすべてが、この都市の現実だった。

それでも、日々を過ごすうちに、作者は上海に強く惹きつけられていく。過酷な環境のなかでなお失われない、人々のたくましさと生の手応え。とりわけ夜、過剰な光が消えた路地には、時空を超えたような静けさが漂い、生きていることの感覚だけが残る。

高層ビルの狭間に広がる住宅地や市場、生きた鶏と調理された鶏が並ぶ「生のカオス」。それらの光景が単なる奇異に見えないのは、そこに生きる人々の眼差しがあまりに強く、現実を真正面から引き受けている。

『Shanghai-jin』は、変わりゆく都市を外側から語るのではなく、その内部を歩き、漂いながら記録した一冊である。


[タイトル] 上海人 Shanghai-jin
[出版元] 光琳社出版
[出版年月日] 1997年10月4日
[ページ数] 頁付きなし
[大きさ] 約264×186×18mm、0.80kg
[フォーマット] ハードカバー
[タイトルよみ] シャンハイジン
[著者・編者等] 斎門富士男/著、斎門椋子/アートディレクション
[印刷] 凸版印刷
[ISBN] 4-7713-0267-7
[状態] 中古 【6】並上~並(表・裏表紙少スレ、三方僅かに経年ヤケ)
[付属品] なし
[掲載本] 
[関連展覧会] 


斎門富士男(さいもん・ふじお)1960‐

1960年、大阪生まれ。
大阪写真専門学院卒業。
卒業後、アメリカ、ヨーロッパ諸国、インド、ネパール、中国などを断続的に旅しながら写真を撮り続け、旅のなかで独自の表現を探求する。

1993年から1997年にかけて中国の農村を旅し続けた経験から、中国人を被写体とするポートレート写真に出会う。中国奥地まで深く入り込み、人々と正面から向き合った写真集『CHINESE LIVE』(パルコ出版、1996年)を発表しデビュー。

以後、『STAR KIDS』『上海人』(光琳社)、『トーキョー・カーニバル』(新潮社)など、国内外を舞台に人間の肖像を軸とした作品を発表。
広告・ファッション写真の分野でも活動し、新潮社より『海岸エロチカ』『月刊山田まりや』『月刊奥菜恵』などを刊行している。

1998年『トーキョー・カーニバル』などの活動により、2001年に講談社出版文化賞写真賞を受賞。写真集は約20冊を数える。
近年はインドネシア・バリ島を拠点に制作を続け、自由に生きる犬たちを撮影した『犬たちの海』(講談社、2005年)などを発表。

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