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島尾伸三 / SHIMAO Shinzo

まほちゃん

まほちゃん

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島尾伸三による『まほちゃん』は、娘・しまおまほの幼少期を中心に、家族や友人たちとの日々を丹念に写しとった写真集である。被写体となるのは、まほちゃんをはじめ、母・潮田登久子、祖父・島尾敏雄、祖母・ミホ、叔母・摩耶、近所の子どもたちなど、島尾家を取り巻く人々。写真家一家の日常でありながら、その光景はどこまでもひらかれ、誰にとっても懐かしく親しい。

豪徳寺の木造住宅(旧尾崎テオドラ邸)の一室、陽の差す窓辺、散らかった部屋、友だちとの遊び、綿菓子を手にした表情、庭先で髪を切られる時間。豊かとは言えない暮らしのなかで、子どもはのびのびと育ち、大人たちは静かにそれを見守る。そこには物の豊かさでは測れない、生活そのものの幸福がある。

島尾伸三の写真は、過度な演出や感傷に寄りかからず、目の前の出来事を淡々と受け止める。そのまなざしによって、何気ない日常はかけがえのない記憶へと変わっていく。家族写真でありながら、ひとつの時代の空気や東京の片隅の暮らしまで映し出す点でも貴重である。自由に育つ子どもの姿と、それを包む家族の気配。『まほちゃん』は、誰もが心のどこかで憧れる家庭の風景を写した一冊。


[タイトル] まほちゃん
[出版元] オシリス
[出版年月日] 2004年2月20日(2刷)
[ページ数] 96頁
[大きさ] 約204*147*17mm / 410g
[フォーマット] ハードカバー(裸本)
[言語] 日本語
[タイトルよみ] マホチャンチ
[著者・編者等] 島尾伸三/著、奥村靫正/ブックデザイン
[印刷] 大日本印刷/印刷・製本
[ISBN]4990123921
[状態] 中古 【6】並上〜並(表・裏表紙:少スレ、本体:天少ヤケ)
[付属品]表紙:ホンマタカシシール付
[掲載本] 
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島尾 伸三(しまお・しんぞう)1948-

1948年、兵庫県神戸市生まれ。写真家。
作家・島尾敏雄とミホの長男として生まれ、少年期を奄美大島で過ごす。
 1974年、東京造形大学造形学部写真専攻科卒業。1975年頃より写真家として活動を始め、日常生活や家族、旅先の風景を主題に作品を発表する。

1978年、写真家・潮田登久子と結婚。同年、長女しまおまほ誕生。以後、潮田とともに中国・香港・台湾などアジア各地を訪れ、庶民の暮らしや街の空気を記録した写真と文章による共同制作を多数手がける。

代表作に、家族の日常を写した『まほちゃん』、私的生活を主題とした『生活』、中国各地を取材した『中国生活』など。写真とエッセイを往還しながら、飾らない視線とユーモアを交え、人々の暮らしの機微を描き続けた。

1995年には東京都写真美術館で個展「生活 1990-1995」を開催。以後も国内外で個展・グループ展多数。写真家であると同時に優れた随筆家としても知られ、日本の私写真的表現を独自に更新した存在として高く評価されている。

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