渡辺克巳 新宿群盗伝伝
渡辺克巳 新宿群盗伝伝
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日本の写真史に異彩を放つ写真家・渡辺克巳による写真集『新宿群盗伝伝』。1973年刊行の『新宿群盗伝』に続き、1982年に発表された続編的作品集である。
新聞社勤務時代に写真に触れ、上京後は名門スタジオ東條会館で修業。その後、歌舞伎町界隈で“流しの写真屋”として独立し、夜の新宿を歩きながら3枚1組200円でポートレートを撮影した。わずかな退職金で購入した引伸し機を武器に、浮浪者、風俗嬢、ゲイ、不良、ヤクザ──社会の周縁に生きる人々と真正面から向き合い続けた。
高度経済成長と再開発の波に呑み込まれ、平屋や木造建築が消え、高層ビルが林立していく1970年代の新宿。ストロボ付きカメラの普及とともに「流し」の商売は終焉へ向かうが、渡辺はこの街を去らなかった。「ひそかなものが表面化し、やがて泡のように消えていく街」──変貌する都市のただ中で、人びとの欲望、孤独、祝祭、虚無を、強烈なフラッシュと濃密な距離感で焼き付けた。
装幀は杉浦康平。晩聲社ヤゲンブラ選書の一冊として刊行され、写真と言葉、デザインが三位一体となって、新宿という巨大な劇場の息遣いを封じ込める。
[タイトル] 新宿群盗伝伝 Shinjuku Gunto Den Den
[出版元] 晩聲社
[出版年月日] 2019
[ページ数] 222頁
[大きさ] 約15×21×3.5cm
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] Shinjuku Gunto Den Den
[著者・編者等] 渡辺克己/著、杉浦康平/装幀
[印刷]
[ISBN]
[状態] 中古 【4】並(経年によるヤケ少)
[付属品] なし
[掲載本] ー
[関連展覧会] ー
渡辺克己(わたなべ・かつみ)(1941–2006)
1941年、岩手県盛岡市生まれ。写真家。
盛岡第一高等学校定時制に通いながら、毎日新聞社盛岡支局で補助員として働き、現像や焼き付けを通して写真の魅力を知る。高校卒業後に国鉄へ入社するも、写真への思いを断ち切れず1961年に上京。翌年から約5年間、名門スタジオ東條会館に勤務し、スタジオ撮影の基礎を学ぶ。
1965年より新宿・歌舞伎町界隈で「1ポーズ3枚1組200円」のポートレートを撮影する“流しの写真屋”として活動を開始。夜の街に集う人々を真正面から捉え、その濃密な人間模様を写し出した。
1973年、『カメラ毎日』6月号の新人紹介ページ「アルバム」に発表した「新宿・歌舞伎町」がアルバム賞を受賞。同年、写真集『新宿群盗伝』(薔薇画報社)を刊行。その後も新宿を撮り続ける一方、焼き芋屋や写真館経営を経て、『フォーカス』『週刊文春』などで週刊誌カメラマンとしても活動した。
1998年、写真集『新宿 1965-97』により日本写真協会年度賞受賞。2006年1月29日、肺炎のため逝去。
没後も評価は高まり、2006年にニューヨークのAndrew Roth Galleryで個展「KATSUMI WATANABE」開催、写真集『Gangs of Kabukicho』(PPP Editions)が刊行。2008年にはワタリウム美術館で回顧展「流しの写真屋 渡辺克巳 1965-2005」展が開催された。作品はサンフランシスコ近代美術館にも収蔵されている。
http://watanabekatsumi.web.fc2.com/
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渡辺克巳 Katsumi Watanabe
