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橋本照嵩 / HASHIMOTO Shoko

北上川

北上川

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日本を代表する写真家・橋本照嵩による写真集『北上川』。

『瞽女』で知られる橋本が、故郷・宮城を流れる北上川流域を半世紀にわたり撮影し続けた集大成的作品集。高校時代に初めて手にしたリコーフレックスで撮影した初期作から、2000年代の作品までを収録。

本書に写されているのは、単なる郷土風景ではない。漁師、馬市、祭り、河口の船、鮭、煙草を吸う祖父、泥鰌掬いを踊る床屋、海苔を干す老婆、川沿いを行き交う物売りたち──。北上川という大河を中心に、人々の生活、匂い、湿度、記憶そのものが渾然一体となって流れている。

橋本の写真について、木村伊兵衛は『瞽女』を見た際、「臭ってくる写真」と評した。
本作でもその感覚は色濃く現れており、汗、潮、煙、魚、土、肥やし、風──。画面から立ち上がる“匂い”の感覚こそが、橋本写真の最大の特徴となっている。

1990年代から2000年代にかけては、写真パネルを積んだリヤカーを引きながら北上川を遡上し、各地で野外写真展「めだか展」を開催。幼少期、父や伯母の引くリヤカーから見た原風景を辿るように、橋本は故郷を撮り続けた。

ドキュメンタリーでありながら、そこには現実と幻想、記憶と土地、死者と生者が混ざり合うような不思議な時間が流れている。日本写真における“私写真”や土着的ドキュメントの系譜の中でも、極めて特異な位置にある一冊。

[タイトル] 北上川
[出版元] 春風社
[出版年月日] 2005年11月9日(初版)
[ページ数] 208頁
[大きさ] 約182×244mm / 648g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] キタカミガワ
[著者・編者等] 橋本照嵩/著
[印刷] シナノ/印刷・製本
[ISBN] 4861100550
[状態] 中古【6】並上~並(天に僅かにシミ・僅かにキズ)
[付属品] なし(帯欠)
[掲載本] ‐
[関連展覧会] 橋本照嵩 写真展「北上川」(禅フォトギャラリー、2026年3月27日 — 5月30日)


Shoko HASHIMOTO(橋本照嵩)1939-

1939年、宮城県石巻市生まれ。写真家。

1963年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1974年、写真集『瞽女』にて日本写真協会新人賞受賞。同年、荒木経惟、北井一夫、中平卓馬、深瀬昌久、森山大道らとともに「15人の写真展」(東京国立近代美術館)へ参加し、『瞽女』を出品。作品は東京国立近代美術館へ収蔵された。

土着的な風景、人々の暮らし、旅芸人、温泉街、河川流域などを主題に、日本各地を独自の視点で撮影。被写体との深い関係性のなかから立ち上がる、湿度や匂いまでも感じさせる写真表現で高く評価されている。

代表作に『瞽女』『北上川』『西山温泉』『石巻』『山谷』など。2011年以降は東日本大震災後の石巻を継続して撮影。近年は禅フォトギャラリーを中心に国内外で再評価が進んでいる。

< Related Figures >
木村伊兵衛、北井一夫、深瀬昌久、須田一政

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