アサヒカメラ増刊9 ヒロシマ / HIROSHIMA
アサヒカメラ増刊9 ヒロシマ / HIROSHIMA
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土田ヒロミによる写真集。『アサヒカメラ』増刊9として刊行された、土田のヒロシマ三部作を一冊に収めたもの。
本書は、「ヒロシマ・コレクション」「ヒロシマ・1945〜1979」「ヒロシマ・モニュメント」の三部で構成されている。「ヒロシマ・コレクション」では、広島平和記念資料館に収蔵されている被爆者の遺品や被爆資料を撮影。「ヒロシマ・1945〜1979」では、1951年に刊行された被爆体験記『原爆の子』に作文を寄せた人々を再び訪ねている。「ヒロシマ・モニュメント」では、広島市内の風景の中に埋もれている街路樹、橋、建物などを記録している。
土田は、被爆資料を悲劇の象徴として強調するのではなく、衣類、弁当箱、日用品、建物の痕跡などを、静かなモノクロームの写真として記録している。そこには過度な感情表現や説明ではなく、資料そのものの存在を見つめる姿勢がある。ひとつひとつの物に残された具体的な時間と、現在の都市の風景。そのあいだにある距離を、写真によって確かめていく。
現在の広島は、日本にある都市のひとつとして日常を続けている。かつてそこに起きた出来事は、街の表面からは見えにくくなっている。本書は、その見えにくくなった記憶を、資料、証言、風景を通してたどる。戦後日本、記録写真、被爆資料、都市の記憶を考えるうえで重要な一冊。
寄稿に鶴見俊輔、富岡多恵子ほか。アートディレクションは鬼澤邦、デザインは田辺卓。
[タイトル] ヒロシマ / HIROSHIMA
[出版元] 朝日新聞社
[出版年月日] 1983年9月5日
[ページ数] 306頁
[大きさ] 約207*258*14mm / 905g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[シリーズ] アサヒカメラ増刊9
[タイトルよみ] ヒロシマ
[著者・編者等] 土田ヒロミ/著、鶴見俊輔/寄稿、富岡多恵子/寄稿、鬼澤邦/アートディレクション、田辺卓/デザイン、相川禎吾/編集、江幡定夫/編集
[印刷] 凸版印刷/印刷
[ISBN] -
[状態] 中古【6】並上~並(表紙・裏表紙の背側に少イタミ、三方に経年による少ヤケ)
[付属品] -
[掲載本] -
[関連展覧会] -
土田ヒロミ(つちだひろみ)1939-
福井県生まれ。写真家。
福井大学工学部卒業。ポーラ化粧品本舗を退社後、1971年よりフリーランスとなる。1971年から1996年まで東京綜合写真専門学校で教職に就き、2000年から2013年まで大阪芸術大学教授を務めた。
高度経済成長、祭礼、土俗文化、都市、戦後日本の変容を主題に制作を続ける。1975年頃より被爆地ヒロシマの撮影を開始し、広島平和記念資料館の被爆資料、被爆体験者、都市の痕跡を長期にわたって記録してきた。
主な作品に『俗神』『ヒロシマ』『砂を数える』『ヒロシマ・モニュメントⅡ』『BERLIN』『フクシマ2011-2017』『Aging』など。
主な受賞歴に太陽賞(1972)、伊奈信男賞、日本写真家協会賞(1984)、土門拳賞(2008)など。
主な収蔵先にニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、パリ国立図書館、カナダ国立美術館、テート・モダン、東京都写真美術館、東京国立近代美術館など。
< Related Figures >
石内都、石黒健司、藤岡亜弥
